色々な家 WORKS
野の家
浅科・台地の家
長野県佐久市
木造 平屋建て
延床面積99.37㎡
四方に山々が望める眺望バツグンの立地。台地の起伏を活かして、敷地内の一番高い平坦な部分に建物を配した。
ネクストステージとして、田舎の生活を活動的に行いたいというご夫婦のための家。
自ら土地を耕し、農業や園芸など都市では難しい生活を存分に楽しまれる様子は羨ましい限り。田舎への移住は簡単ではないが、こちらは好例だと言える。
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坂を上がり、玄関へのアプローチにつづく片流れの住宅が見えてくる。
大屋根一枚のシンプルな住宅だが、一見ではそう感じさせないのが面白い。 -
田舎暮らしには欠かせない、野良仕事のしやすい玄関周り。
土足で行き来でき、且つ雨をしのげる場が広めにある。ベンチや外収納があり、とても便利。 -
ダイニングとつながる北側のデッキ、奥にエントランスを眺める。
ダイニングから、デッキから共に浅間山が正面に見える。 -
東側の幅広い窓はパノラマの風景を楽しめる。千曲川越しに軽井沢や群馬の山々を一望できる。
この家は、眺望が良い三方に天井までの大きな開口部がある。写真はないが、西側のみ冬の強風を避け開口の少ない壁面とし、耐力壁はRC造である。 -
南北に抜けたLDKは、どちらにもデッキやテラスがあり内-外とつながっている。
そして食を愉しむ生活スタイルが反映された、台所中心のプラン。
写真手前にリビングスペースがあり、敷地に合わせ一段高い。 -
北側のダイニングスペース。
デッキにつながる開口を大きくとりながら、ゆっくり食事を楽しめる。
気分を変えたい時は、キッチンカウンターで食事をとることもできる。 -
八ヶ岳や富士山が望める南側のテラス。
出入りが容易になるよう、内と外の繋ぎ方に一工夫あり。
畑や物置小屋と通じるこちら側も、外仕事と暮らしの楽しみに大活躍の場。 -
レンガ積みされた円形の立上り部分は、花壇等手入れのしやすさにも繋がり、その中のペーブされた部分は憩いの場や農作業の場にもなる。
中谷氏の外構計画が隅々まで活きている。
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片流れの魅力の一つは、内部はもちろん家の外観まで表情が豊かに変化すること。
そこに眺望や季節の風景が加わるこの家は、ほんとうの贅沢を教えてくれるようだ。