色々な家 WORKS
野の家
小塚山の山荘
箱根町仙石原
木造 2階建て
延床面積126.81㎡
大袈裟に言うと「別荘の教科書」のような、セカンドハウスの典型的な特徴を携えた建物。
他の「野の家」は、定住も視野に入れたものだが、こちらは完全に別荘として設計されたので若干異なる。
概要は以下の3つ。
①屋根型をそのまま室内に現した空間構成
②大きな開口部と吹抜けにより、広く開放的なLDKで大勢での利用が可能
③②に加え、主寝室+2つの個室+エキストラのベットスペース+広い浴室という構成
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南面より。屋根は勾配の急な切妻型で妻側が正面。1階の床面から棟まであるのびやかな全面的開口部が、屋根と共にこの家を特徴づける。
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道の先に、シンボルのような大きな三角屋根が見える。日々緑が育ち、建物の外観は周囲を歩く中で見え隠れする。
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西側には小屋が張り出し母屋とつながる。ここは温泉が引き込まれた湯屋で、この家のシンボリックな存在。温泉の成分で木部が傷みやすい為、別棟としている。
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キッチンより南側をみる。天井高の低い所と高い所がそれぞれあることで、シンプルなプランに居心地の変化を生む。
この開口からは箱根の山々が望め、山中の箱根らしい眺望が楽しめます。そのアングルに合わせ、横ではなく縦に開いた窓を設計している。 -
リズミカルな階段のデザイン。合板と格子の組み合わせが、素朴で田舎風。
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山小屋風のデザインも「セカンドハウス」の雰囲気が色濃く出ている。都市の生活を離れて、心身を開放できるような空間を意図した。ペンダントはラリック。
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屋根の形が感じられる簡素で美しい室内。また、辺りは古くからの保養地で、ここからの眺めは落ち着いた景観を楽しめます。
近くの賑やかな観光スポットとは違い静かでゆったりと寛げます。セカンドハウスは環境が大事ですが、いわゆるリゾート地である必要はなく、周りを活かした計画であることが大事です。 -
2階個室。 山荘の味わいを生かすような小屋裏の室内。