色々な家 WORKS
町の家
宮の森CUBE
札幌市中央区宮の森
鉄骨造3階建て 一部RC造
延床面積289.9㎡
事務所兼用住宅
札幌の住宅地に建つ鉄骨造の都市型住宅の例。
プランもエレベーションも矩形で、外形の凸凹を少なくし積雪に配慮した。
外形と内部の小さなコアを正方形とした「回」の字形をテーマとし、空間を構成した。
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1階にガレージとオフィス、2~3階を生活空間とした。
「回」の字の一部を切り取り、半戸外の吹放ち空間を設けている。 -
吹放ち空間に向かって大きな開口をとり、雪の多い冬でも外の空気を楽しめる。
都市の住宅地では、敷地の関係上、直に大開口をとれないケースが多い。
けれどワンクッションをおいて、このように中間的空間を設けるとそれも可能になる。
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そして外側の開口部は、風景を面白く切り取ったり、都市の風景を絵画化する作用もある。
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スリットの入った空間は、「回」の字形テーマの展開のひとつ。
柔らかさや暖かみのある白い空間。白にも様々な色があり、建築は時間毎に印象も一定ではない。
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高い所・低い所、明るい所・暗い所、狭さ・広がりetc・・・。
視野の中に様々な要素があるということは、動きのある空間となる。
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内部と中間領域、外部の三層空間が連なる。
そしてそれぞれが変化しながら多様な空間となる。 -
寒さの厳しい北海道で、断熱や気密などの性能はとっても重要。
この家のサッシは木製で、断熱、気密の性能は良いが、残念ながら製品化されていない。
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ここだけは外形の凹凸をわずかに取り入れ、2.3Fのプランの形が、そのまま出入口(玄関ポーチ)の「庇代わり」になっている。